Vol.38 鉄分の効果的な摂取方法とは!?

岩鉄鉄器メールマガジンです。
いつもご愛読いただきありがとうございます。


レバー、ほうれん草に含まれる鉄分ってどれも同じと思っていませんか?

鉄分は大きく2つあり、二価鉄と三価鉄があります。

二価鉄は主にレバーなど動物性の食品に多く含まれ、吸収率が良い鉄分です。

 

三価鉄は野菜など植物性の食品に多く含まれており、そのままでは吸収されにくい鉄分です。

三価鉄はビタミンCなどと一緒に摂取することで、体内で二価鉄に還元されてから吸収されます。

鉄器から溶け出す鉄分は二価鉄になります。
そのため、料理をするたびに鉄分も摂取できます。
ただし、鉄器から溶け出す鉄分だけで1日に必要な量の鉄分を摂取するにはものすごい量を食べなければいけませんので、あくまで補助的なものと捉えてください。
鉄は酸に弱いですが、酸味のある食材を調理することで鉄分の溶出量も多くなります(味噌汁やトマトの煮込み料理など)。ただし錆が発生しやすくなりますので食材を入れたまま長時間放置したりしないようにしてください。

弊社のダクタイルシリーズは鉄自体を錆びにくい鉄へ変化させているため、鉄分の溶出量は錆びやすい鉄器に比べ劣ってしまいます。

そこで、より効率的に鉄分を摂取するために「鉄たまご」がおススメです!
使い方は、鍋でお湯を沸かす際に鉄たまごを入れて、お湯が沸いたら取り出し、水分をふき取るだけです。

鉄分は人体で作ることができないため、積極的に摂取しないと貧血になってしまいます。特に女性は鉄分が必要となりますので、食事からの摂取のほか、鉄瓶や鉄たまごも使っていただければと思います。

 

また、黒豆を煮るときに鉄くぎを入れると色が良くなると聞いたことがある方もいらっしゃると思います。黒豆に含まれるアントシアニンは水に溶けやすく、そのまま煮ると色が抜けてしまいます。


そこで鉄くぎや鉄たまごを入れて煮ることで、アントシアニンと反応し、きれいに発色するようになるのです。
ナスに含まれるナスニンも鉄と反応し、色がきれいになりますので漬物にもおススメです。

鉄と人間の関係は古くからあり、今でもなくてはならない存在ですが、鉄の調理器の使用頻度は減っていると思います。

鉄器にご興味を持っていただき、鉄器が見直されると嬉しいです。
今後ともよろしくお願いいたします。

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